合格体験記

慶應義塾普通部 合格

R.K. くん(所属:自由が丘教室)

  • 慶應義塾普通部合格
    立教池袋中学校合格
    立教新座中学校合格
    早稲田佐賀中学校合格
    北嶺中学校合格

テーマ私の志望校と受験校

「志望校に迷ったら」

 僕が志望校を決めたのは6年の10月だった。かなり遅い。学校見学は4年の時からしていたが、行きたくないと思う学校はあっても、通いたいと思う学校はなかった。親は6年間も通うのだから偏差値にこだわらず自分で決めてほしいと思っていたようで無理やり志望校を押し付けることはしなかったが、そのかわり6年の9月になっても学校巡りをする羽目になってしまった。
 そんな僕が慶應義塾普通部を第一志望に決めた理由は直感でしかない。5年の労作展に行ったときはきれいな学校だなとしか感じなかったが6年の時に行ったときになんか良いかもと思った。小学校のクラスメイトが第一志望にしていたことも影響したかもしれない。あとは10月の最初に受けた他塾の慶應模試で算数が1番だったことも大きかった。志望校を決めていなかったので過去問も解いていない状態で受けたにも関わらず自分が一番得意な算数で高得点を取れたことは自信につながった。難しくても最高レベル特訓算数を続けていたのは間違っていなかったと思った。
 しかし、志望校を決めてからが辛かった。算数は良いが、慶應の特殊な理科と社会の問題が解けない。難しくはないが知っている知識がうまく引き出せることができず混乱した。理科と社会は今からでも追い込みが効くと言われ重点的に勉強するが、それでも結果に結びつかない。模試の合格判定も良かったり悪かったり安定しなかった。それでも受かることができたのは絶対に合格すると最後まで自分を信じたことだと思う。普通部に受かるんだから他の中学は受けなくても良いと真剣に思っていたので、慶應中等部の願書(志望理由は本人の手書き)を書くのも面倒だった。先生に相談したら親の気持ちも考えて受けてあげなさいと言われ受けることにしたくらいだ。それくらい自分は絶対に受かるし、だれに聞かれても受かるよと答え続けていた。
 受験の当日、試験はあっけなく終わった。僕は試験終了時間が遅い方で午後4時くらいまでかかったが、それでもあっという間だった。算数は満点かもと思うくらいできたし、苦手な理科も社会もそこそこ手応えがあり自信があった。僕があまりにも自信満々でいるので、これで不合格だったらどうしようかと親は気が気でなかったらしく、怖くて発表を見られなかったほどだ。
 もし志望校をなかなか決められなくて困っている人がいたら、行きたい学校は自然に見つかると言いたい。決められずに焦ったり迷ったりする時間があるなら、塾の勉強を地道に続けて得意な科目の実力をつける方が良い。志望校が決まったら自信をもって挑めるように力をつけておこう。